同人サイトagiatamenteのブログ。
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まずはインフォメーションです。
今度の5月4日のscc、参加ジャンルは金色のコルダですが、
本はコルダ月日と、ペルソナ4鳴花の2冊です。
コピー本になります。どっちも気合い入ってます。
ですが、コピー本は、いつもそうですが、100円で出します。
今回のうちの新刊は200円あれば全部買えます。(笑)
そして、4月24日は月森の誕生日。
HPが更新できない以上、ここでお誕生日記念創作をこしらえようと思います。
月日好きだよ!というかただけ、「つづきはこちら」からどうぞ。
今度の5月4日のscc、参加ジャンルは金色のコルダですが、
本はコルダ月日と、ペルソナ4鳴花の2冊です。
コピー本になります。どっちも気合い入ってます。
ですが、コピー本は、いつもそうですが、100円で出します。
今回のうちの新刊は200円あれば全部買えます。(笑)
そして、4月24日は月森の誕生日。
HPが更新できない以上、ここでお誕生日記念創作をこしらえようと思います。
月日好きだよ!というかただけ、「つづきはこちら」からどうぞ。
~sotto voce~
月森は盛大にため息をついた。
隣では日野香穂子が寝ている。
きっと、こんな風に時間を過ごすのは、とても待ち遠しいことだったはずなのに、
揺すっても鼻をつまんでも起きない。
天下太平とはこのことだ。
ならば。
月森はベッドを抜け出した。
そして、ベッドの脇に置いておいたヴァイオリンを取り上げて、
静かに静かに鳴らし始めた。
空気の振動が、かすかに始まる。
まるで、防音のはずの部屋の空気が、同心円状に広がる音波の輪を
限りなく真円に近い美しさで、部屋の隅々にまで届けようとする。
月森は祈った。
香穂子の平和を、俺の音が守れますように、と。
香穂子はゆっくりと目を開けて、月森の音に気づいた。
「蓮くん」
柔らかなメゾソプラノの声が、まるで音楽のように月森の音に絡み、響いた。
月森はゆっくりと振り向き、香穂子に向かってほほえんだ。
「おはよう、香穂子」
「おはよう、蓮くん。今何時かな?」
「もうすぐ12時だ」
「あ、ホント?良かった。起きられた」
「ああ、君の言った通りだったな。起きられなさそうだったら、ヴァイオリンを聴かせて、と」
二人はほほえみ合った。
次の瞬間、遠くで12時を示すアラーム音が鳴り響いた。
「お誕生日、おめでとう、蓮くん」
「ありがとう、香穂子」
二人は見つめ合って、言葉を紡ぎ合った。
香穂子は笑う。
「やっと、やっと二人きりで、蓮くんの誕生日の瞬間を迎えられたね」
「ああ、そうだな」
月森は香穂子の言葉に軽く頷いた。
月森と香穂子が出会ったのは、高校2年の春。そのときにはすでに月森の誕生日は過ぎていた。そして、次の月森の誕生日が来ないうちに、月森は留学してしまった。
それから5年。
愛し合う二人にとってはとてつもなく長い日々だったが、
二人は信じて待った。
そして、やっと、留学を終えた月森と、音楽大学を卒業してヴァイオリンを弾き続ける香穂子は結ばれることができたのだ。
「これからは、互いの誕生日には、必ず一緒にいよう。それができる立場になったのだから」
蓮の言葉に、香穂子は顔を真っ赤にする。
「ほんと?嬉しい…」
香穂子の喜ぶ顔は、思ってた以上に月森を突き動かした。
月森はヴァイオリンをケースにさっさとしまい、香穂子を抱きしめた。
「今日は、君を抱きしめていたい。ずっとずっと」
「うん、私もずっと離れたくないよ、蓮くん」
夜はこれから。
でも、きっと、これからはもっとここで過ごす夜も増えることだろう。
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
と言うわけで、大人になって、晴れて結ばれる二人、な話でした。
きっとどっちも超一途ですから!
何年でも待てるんです。
月日万歳!!!
月森は盛大にため息をついた。
隣では日野香穂子が寝ている。
きっと、こんな風に時間を過ごすのは、とても待ち遠しいことだったはずなのに、
揺すっても鼻をつまんでも起きない。
天下太平とはこのことだ。
ならば。
月森はベッドを抜け出した。
そして、ベッドの脇に置いておいたヴァイオリンを取り上げて、
静かに静かに鳴らし始めた。
空気の振動が、かすかに始まる。
まるで、防音のはずの部屋の空気が、同心円状に広がる音波の輪を
限りなく真円に近い美しさで、部屋の隅々にまで届けようとする。
月森は祈った。
香穂子の平和を、俺の音が守れますように、と。
香穂子はゆっくりと目を開けて、月森の音に気づいた。
「蓮くん」
柔らかなメゾソプラノの声が、まるで音楽のように月森の音に絡み、響いた。
月森はゆっくりと振り向き、香穂子に向かってほほえんだ。
「おはよう、香穂子」
「おはよう、蓮くん。今何時かな?」
「もうすぐ12時だ」
「あ、ホント?良かった。起きられた」
「ああ、君の言った通りだったな。起きられなさそうだったら、ヴァイオリンを聴かせて、と」
二人はほほえみ合った。
次の瞬間、遠くで12時を示すアラーム音が鳴り響いた。
「お誕生日、おめでとう、蓮くん」
「ありがとう、香穂子」
二人は見つめ合って、言葉を紡ぎ合った。
香穂子は笑う。
「やっと、やっと二人きりで、蓮くんの誕生日の瞬間を迎えられたね」
「ああ、そうだな」
月森は香穂子の言葉に軽く頷いた。
月森と香穂子が出会ったのは、高校2年の春。そのときにはすでに月森の誕生日は過ぎていた。そして、次の月森の誕生日が来ないうちに、月森は留学してしまった。
それから5年。
愛し合う二人にとってはとてつもなく長い日々だったが、
二人は信じて待った。
そして、やっと、留学を終えた月森と、音楽大学を卒業してヴァイオリンを弾き続ける香穂子は結ばれることができたのだ。
「これからは、互いの誕生日には、必ず一緒にいよう。それができる立場になったのだから」
蓮の言葉に、香穂子は顔を真っ赤にする。
「ほんと?嬉しい…」
香穂子の喜ぶ顔は、思ってた以上に月森を突き動かした。
月森はヴァイオリンをケースにさっさとしまい、香穂子を抱きしめた。
「今日は、君を抱きしめていたい。ずっとずっと」
「うん、私もずっと離れたくないよ、蓮くん」
夜はこれから。
でも、きっと、これからはもっとここで過ごす夜も増えることだろう。
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と言うわけで、大人になって、晴れて結ばれる二人、な話でした。
きっとどっちも超一途ですから!
何年でも待てるんです。
月日万歳!!!
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